エクソシスト
S1#2『悪魔を語れば』
May 9, 2018(SAW-SEKI)
上手に視聴者を驚かせた前回のエンディング
初回は視聴者を驚かせて終わりました。つかみはOKというところでしょう。
さて、今回は、ところどころにさりげなく映っているヘッドフォンをした少年の登場に注視しましょう。
地下通路のようなところで数人の少年が座り込んでいます。牧師らしい男が、「この中に価値がある者がいるか見極める」と言っています。とってもイヤな予感です。ずっと獣ような声が鳴り響いていますが・・・・・・。コワイ、コワイ。
一人の少年が指名されました。彼は聖書とランプを手に、通路の奥に進みます。獣の声が大きくなります。声は奥の真っ暗な部屋から聞こえてきます。コワイ、コワイ。何やら人影のようなものが・・・・・・、あっ! ランプが消えた! 再びランプが付いたとき、目の前にゾンビのような男の顔が! こ、これはウォーキング・デッドか?
思わず番組を錯覚するようなシーンでした。男は鎖に繋がれており、それ以上は近づけないようです。少年はビビりながらも、男を見つめます。男は「悪魔がやってく~る~!」と叫んでいます。
男は悪魔に憑依されているようです。少年は、聖書を開いて悪魔払いを始めます。って、できるんかい!
・・・と、唐突にバスに揺られながら、聖書をめくるマーカス神父の姿。どうやら、マーカス神父の少年時代の回想シーンだったようです。どえらい過去を背負ってるんですね。
場面は、ランス一家。母のアンジェラが暗いキッチンに来ました。テーブルには次女ケーシーが男のような声を出して座っています。これまたアンジェラもビックリ! アンジェラはタブレットで撮影しながら、ケーシーにゆっくりと近づきます。コワイ、コワイ。
ケーシーは男の声で、母親が横に立っているから、目を覚ませと、自分に言い聞かせています。そして、我に戻るケーシー。長い前フリでした。
トマス神父の元に、アンジェラからケーシーの動画が送られ、トマスは教会の偉い補佐司教に悪魔払いの許可を申請するため、それを見せます。しかし、補佐司教は、彼女に必要なのは悪魔払いではなく、精神科医だといいます。そのころ、ランス家では、ケーシーのベッドにムカデの群れが現われてパニック。
トマス神父が家に戻ると、マーカス神父が勝手に入り込んでいます。マーカスはケーシーに取り憑いた悪魔を倒すために来た、といいます。
ケーシーはラクロスの試合に出場中。スタンドから手を振るジョン・マルコヴィッチのような男。誰でしょう? するとケーシーが突然覚醒します。先ほどケーシーにぶつかってきた相手選手を見つめると、彼女は突然倒れ、足を骨折してしまいます。もう、エスパー状態です。
トマスの教会では、ホームレスを助けるイベントが開催されています。そこにはランス一家も訪れています。ケーシーは食事を配るボランティアに参加。教会に悪魔が取り憑いた者がいても大丈夫なのでしょうか。変な心配をしてしまいます。
アンジェラはケーシーの件でトマスの元へ相談へ行きますが、補佐司教から止められたことを伝えます。落胆したアンジェラは、教会の聖水を持ち帰ろうとしたところ、マーカス神父に見つかってしまいます。しかし、マーカスは水を飲み水に混ぜろ、とアドバイスします。
一人のホームレスがケーシーの元に近づき、「君を知っている」と呟きます。マーカスが警戒し、男を取り押さえると、男はマーカスしか知らない言葉を口にします。
マーカスはそのままその男を見張り続けます。夜間、男は『タッタソール造園』という業者の車に乗り込んでいきました。マーカスは男のテントを物色します。すると一人の老婆が話し掛けてきます。
「わたしらは、アンタを知っている。みんなが恐れていた」
マーカスはその場で悪魔払いを行ないます。コワイ、コワイ。残念ながら、まったく効き目がないようです。マーカスは力を失ってしまったようです。
ランス一家の夜食。アンジェラはケーシーの飲み水に聖水を混ぜます。ケーシーは水を飲みましが、こちらも効果がないよう・・・・・・と、思ったら、なんとケーシーは二階に駆け上がり、トイレでリバースします。なんと効果覿面のようです。聖水パワー凄い!
しかし、吐くだけでは終わりませんでした。なんと口から超長いムカデが出てきます。キモイ! まるで手品のようにニュルニュル出てきますよ。食事中に観たら、こちらが吐きそう。ケーシーはここで自分の身に何かが起きていることを悟ったようです。
ケーシーは家の外で思い更けています。そこに、スタンドで手を振っていた《男》が近づいてきました。ケーシーは《男》の肩に頭をもたげ、悩みを打ち明けます。しかし・・・・・・父親が窓の外から見ているケーシーは、一人でブツブツと話しているのです。他の人間には見えないこの男……何者だ?
トマスは家で、マーカスの持ち物を調べています。そこにマーカスが帰ってきました。二人は仲違いしそうでしたが、自分の過去を打ち明けることで、共に戦うことを決意します。ちょっと、カッコいいシーンです。
チョイチョイ登場していたヘッドフォンの少年が帰宅しました。家族が殺されているのですが、少年は気が付きません。犯人は家の中にまだいます。そして、少年も殺されてしまいます。チョイチョイ登場したこの少年の役目は、このシーンのため?
犯人は殺された者たちの内臓を箱に詰めて出ていきます。すると、同じような内臓を詰めた箱を提げた男が数人集まります。なんと、その中の一人は、あのホームレスの男ではありませんか! 男たちは、『タッタソール造園』の車に乗り込んでいきました。
テレビで、大量殺人のその事件を報道しています。マーカスはそれに気付き、悪い予感をたぎらせます。映画では描き切れない、大量殺人事件などを含み、とてもいいシナリオにできあがっています!
今後がさらに楽しみです。
それにしても、あのヘッドフォン少年のフリは、必要あったのでしょうか?